ご挨拶


 この度、第17回日本がん予防学会、第33回日本がん疫学研究会および第11回日本がん分子疫学研究会を札幌で開催させていただけることを大変光栄に存じます。「がん予防学術大会2010札幌」として合同で開催致す予定です。このような合同開催は、東京、福岡、愛知に次いで4回目となり定着しつつあるように思います。今回は、日本がん疫学研究会と日本がん分子疫学研究会の合併も話題の一つになると思います。
 日本人男性の2人に1人、日本人女性の3人に1人が75歳までにがんに罹患する時代であることが示されています。このような時代のがん予防の目標は、がんに罹患しないようにすることとともに、がんに罹患する年齢を少しでも遅くすることではないかと思います。
 そのためには、基礎医学、臨床医学、および、疫学の研究者が力を合わせて、がん予防に取り組まなければならず、今回のメインテーマ「がんの予防:基礎・臨床・疫学の垣根を越えて」もその方向性をはっきりと打ち出しています。特別講演、招聘講演、および、シンポジウムもそのようなメインテーマに符合するように、各方面の先生にご依頼申し上げました。一般演題につきましても、いろいろな分野の第一線でご研究、ご活躍中の皆様が演題をお出しいただき、ご発表下さいますようお願い致します。
 7月の北海道は一年を通して最もよい季節です。学会が終了する週末には是非いまだ訪れたことのないような道北、道東、あるいは、道南にも足を伸ばしていただいて、短い北海道の夏を満喫していただければ幸いです。そして、美しい北国の夏景色をご覧になり新鮮な道産食品を味わっていただき、いまだに不況から抜け出せないでいる北海道経済を少しでも救っていただきたく思います。
 多くの先生方がご参加下さいますよう心からお待ち申し上げています。

第17回日本がん予防学会
会長 浅香正博(北海道大学医学研究科第三内科)

第33回日本がん疫学研究会・第11回日本がん分子疫学研究会
会長 森  満(札幌医科大学医学部公衆衛生学講座)